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海外旅行実務
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国際航空運賃・料金計算
★航空運賃についての学習ポイント
現在の旅行業界では、運賃計算・発券業務ともにコンピューターがやってくれるため、実務上で運賃計算を行なうことはほとんどなくなりました。しかし、理解しておくことでどのような制約がある航空券かを見分けることも出来るようになります。要点を押さえましょう。
①航空券の記載事項を正確に読み取る力をつける。(特に折り返し地点の見つけ方や航空券の運賃計算など)
②OFCタリフの運賃規則など資料を正確に読む力をつける。
(往路・復路のシーズン・曜日を考慮して、適切な直行運賃を抽出すること。また途中降機地点を対象とする、HIPチェックも忘れずに)
③マイレージ計算の方法を理解する(距離計算の例外、エクストラ・マイレッジ・アロウワンスなど)
④周回旅行最低運賃チェックを正確に行う
(周回旅行であれば、途中降機地点を対象とするCTMチェックを怠らないこと)
⑤ウィークエンド運賃、平日運賃の内容を理解する
⑥特別条件つきの運賃が、ミニマムステイ(必要旅行日数)、フィックス条件(有効期間)、ストップオーバー(途中降機)などについての追加料金を理解する
⑦周回旅行とオープンジョーの違いを理解する
⑧国際航空券の規則を理解する
⑨小児/幼児運賃は、途中降機料金(特別運賃)を含めて割引することができる。
(旅行開始日時点で判断する年齢区分は基礎知識)などです。
国際航空運賃の種類
① 普通運賃・・・ほとんど制限のない運賃で、全大人旅客に適用される有効期間1年間の運賃。クラスは、ファースト・クラス(P/F)、ビジネス・クラス(J/C)、エコノミー・クラス(Y)がある。
② 特別運賃・・・普通運賃以外の運賃。普通運賃より低額で、そのぶん適用するうえでの厳しい制約や旅行の条件がある。
運賃計算の基本
基本の計算手順
① タリフで、必要な資料を引く(NUC,MPM,TPMなど)
② TPMの合計とMPMを比較する。
TPMの合計≦MPM:直行運賃を適用
TPMの合計>MPM:割増運賃を適用
※割増運賃は、割増率表を用いて、5%、10%、15%、20%、25%のいずれかの割増率を決定する。
③ 割増率にしたがい、適用NUCも割増す
④ 最終NUCにROEを乗じて、出発国通貨建て運賃を算出する。
運賃計算規則
① TPM Deductions・・・一定の区間で特定の地点を経由した場合、TPMの合計から所定のマイル数を引くことができるという規則。
② Specified Routings・・・特定経路といい、ある特定の区間において、指定された都市を経由した場合は、距離計算をすることなしに、直行運賃を適用できるという規則。
③ Higher Intermediate Fares(HIF)・・・始点と終点間の直行運賃よりも高額な中間地点の運賃をHIFといい、このHIFが存在する場合は、始点―終点間の直行運賃の代わりに、そのHIFを用いて計算しなければならない。
④ CTMチェック・・・周回旅行の運賃は、各区間の運賃の合計額が、出発地からのすべての途中降機地点行きの直行往復運賃の中で、最も高額な往復直行運賃を、下回ってはならない。下回る場合には、ミニマム運賃に引き上げて、全旅程に適用する。
⑤ 0ne Way Backhaul Rule・・・片道旅行において、始点―中間地点問の直行運賃が、始点―終点間の直行運賃よりも高額である場合をバックホールといい、このときは始点―中間地点間の運賃をHとし、始点―終点間の運賃をLとすると、H+(H-L)で求められる運賃をミニマム運賃とする。
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